日本応用動物昆虫学会誌
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和歌山県中部の野菜栽培地域におけるカンザワハダニの休眠特性
森下 正彦高藤 晃雄
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1999 年 43 巻 4 号 p. 185-188

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抄録

和歌山県中部のエンドウとその畦畔の野生植物(クサギとアケビ)に寄生したカンザワハダニの休眠特性を調査した.エンドウと常緑樹のアケビでは10月から休眠雌率が上昇し,12月下旬にピーク(約60%)となった後1月に低下した.落葉樹のクサギでは11月の休眠雌率は他の寄主よりも高く,これは落葉期で葉の栄養条件が悪化したためと考えられた.16°Cおよび20°Cにおける休眠誘起の臨界日長は10∼11時間の間にあった.

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